クラシックも終わって、今週はいよいよ天皇賞秋。
ひと月前ではかなり豪華メンバーが集まるのでは?とかなり期待されていた秋の大一番でしたが、
結果的にダノンプレミアムとワグネリアンの回避で、3歳馬がいなくなってしまったのは、非常に残念ですね。
それでもG1馬が多数集結。この秋でもっともハイレベルなレースが期待できます。
そして、しばらく封印してましたが、「買ってはいけない」を久々にやってみます。
それではいきます。
天皇賞秋で予想オッズ人気馬マカヒキを買ってはいけない!
その理由はこちら!
①札幌記念の2着好走は評価できない
今回の人気の要因はやはり札幌記念で好走したことが大きいのでしょう。
しかし冷静に考えてみると、札幌記念のラップは前半59.1秒、後半62.0秒。前後半の差3秒もある、いわゆる超ハイペースでした。
その流れを大外を回って一瞬つきぬけたとはいえ、このペースに加えて開催が進んで外伸びだった馬場を考えれば”恵まれた”といえる競馬。
さらに、一瞬の切れ味に長けたこの馬にとっては小回りの2000mはベストの条件といえます。
それでいて、結果的にサングレーザーに負けてしまい、モズカッチャンにも迫られたことを考えれば、決して復活してきたとは言えません。
札幌記念はむしろこの馬の限界を見せてしまったのではないでしょうか。
②武豊への乗り替わりはプラスではない
さらに、札幌記念はハイペースのなか大外を回しながらも、馬場のいい所を選んだルメール騎手の好騎乗も光った一戦といえるでしょう。
友道調教師は「この馬は武騎手と手が合う」という趣旨の発言をしましたが、
普通に考えれば今の競馬界において、ルメール→武豊の乗り代わりはプラスではないことは明らかです。
平成の盾男といわれるほど天皇賞を勝ちまくっているとはいえ、それは今のように外国人ジョッキーが活躍する前の話。
日本競馬界の至宝に申し訳ない気持ちもありながら、いくら武豊とはいえ今回の乗り代わりをプラスと考えるのは間違いです。
③幻想が作り出す人気でしかない
たしかに、ディーマジェスティ・マカヒキ・サトノダイヤモンドが3冠を分けた、2016年クラシックは近年で最も盛り上がったと言えます。
とくにダービーは、3強が真っ向勝負して決着したレース。その3強の中で勝ちきった「マカヒキこそ最強!」。
私自身、このイメージはなかなか強烈に残っていますし、そう思いたい気持ちはあります。
しかし、凱旋門賞遠征で調子を崩したとはいえ、昨年の秋も同様に「復調気配」なるコメントがあるなかで、天皇賞秋5着、ジャパンカップ4着。
とくに騎乗ミスや不利があった内容ではありませんでしたし、十分に走ってのこの結果でした。
「あのダービーを制した馬の力はこんなものではない!」という幻想は今もなお残っているからこそ、今回はおそらく3番人気。
さらに先週の菊花賞で3着にきたユーキャンスマイルの、「武豊&金子オーナー&友道厩舎」というのも拍車がかかる要因でしょうか。
とくに今回のマカヒキとは関係ないですし、冷静に考えると期待値はあまりにも低い。買う価値が最もないといえます。今回の天皇賞秋で、この馬を切ることに後悔はありません。
ならば逆に、切ってはいけない穴馬は?
この馬⇒人気ブログランキングへ
(リンク先のけいば手帖の説明文に書いてあります。現在45位くらい。お手数おかけします!)
年齢を重ねてもなお、衰えを感じさせない馬。明らかに叩き台だった前走でも見所十分でした。
ローテーションから考えるに今回こそピークに仕上がるでしょうし、何より枠は絶好のところをひきました。
スローペースの瞬発力勝負にも対応できますし、数々の強豪馬たちと渡り合ってきた実力を考えれば、
今年のメンバー相手ならこの馬に再度チャンスがめぐってきても不思議ではありません。