●展開
スローペース
逃げるであろうのはモルフェオルフェくらい。すんなりと先頭に立てるでしょう。内枠を利してヴァンドギャルドや前々で粘りこみたいシャドウディーヴァが続く形になるでしょう。であれば、スローペースが濃厚。直線勝負になるでしょうが、まだまだ内が良い馬場なので、内をうまく立ち回わった馬が上位に来るレースと見ます。
●各馬短評
①プリモシーン
ヴィクトリアマイル2着をはじめ、東京とは好相性。最内枠を引いて最後方だと厳しいのである程度出していくでしょう。牝馬でもこのメンバーなら勝負になる力は持っている馬。牝馬で56キロというのがやや最後にキレに影響が出るでしょうが、抑えておきたい馬ではあります。
②ヴァンドギャルド
去年秋に復帰してから3連勝。そのどれもパフォーマンスは高く外から他馬とは違う脚色で抜け出しています。馬場状態も問わずきっちりと抜け出すあたりも高評価。今回ハイペースになった場合、重賞のメンバーの中ついていけるかどうか微妙かと思いましたが、展開的にスローなら問題ないとみて今回も有力視していいでしょう。
③モルフェオルフェ
前走は2000mの重馬場でスタミナが削られ、大敗。条件的には好転します。単騎逃げ濃厚の今回は穴的にも面白いとみます。
④クルーガー
海外帰り。そこではウィンクスの2着などそれなりに活躍してきましたが、いきなりの日本初戦はどうか。瞬発力勝負は基本厳しいのでここは軽視します。
⑤サトノアーサー
個人的には好きな馬体で、もっと活躍してくれる馬だと思っていましたが、今のところ重賞どまり。骨格に対してまだまだ中身が追いついてない印象でしたが、もう6歳まで年齢を重ねました。今回はこの馬の真価が問われる一戦でしょう。
⑥レイエンダ
1戦ごとに大敗もあるようにかなり乗り難しい印象の馬。好走するときのパフォーマンスは高いが、丸山騎手がそこをうまく引き出せるのかはちょっと心配ですね。
⑦ケイデンスコール
前走は道悪が響いた負け方。末脚は相当のものがありますが、今回は展開的にどうでしょうか。
⑧スウィングビート
初芝。走りの重さから芝はあまり向いているとは思えないですね。
⑨レッドヴェイロン
勝負根性が高く、前走は包まれながら抜け出してきました。最後はきっちり伸びてくるので今回も有力な馬だが、スローペースの切れ味でどこまで来れるかはちょっと不安。抑えには回すくらいに今回はとどめておきます。
⑩ロワアブソリュー
1400mがベストの馬ですし、荒削りな競馬スタイル。このメンバーでは家賃が高い。
⑪キャンベルジュニア
年齢重ねてきて近走内容からも厳しい。
⑫シャドウディーヴァ
切れる足はなく、スタミナを活かして粘りこむタイプ。本来はマイル向きではなく、切れ味勝負も分が悪い。
⑬クリノガウディ―
4歳勢では上位の能力を持っていて、調教も走る。乗り方ひとつで上位争いはできるので、横山騎手がどう乗るかは注目。3番手あたりまで押し上げてきっちり折り合えれば面白い。
⑭ゴールドサーベラス
近走内容からここでは厳しい。
⑮ケイアイノーテック
マイル戦線ではいつ穴をあけてもおかしくないが、今回は展開や58キロの斤量もあまり向いてない。
⑯ドーヴァー
瞬発力はあるので良馬場でも大丈夫。ただ、内枠に入れば穴として一考する価値はあるが、大外枠ではあまり食指が出ない。
●結論
ペース的にも内や好位でうまく立ち回った馬が有利だろう。そこで本命はヴァンドギャルド。番手で折り合えればまず崩れないとみます。相手はサトノアーサー、レイエンダなど、能力の高さをここで発揮できれば勝ちまである。最内を活かせればプリモシーンの切れ味が武器になる。
◎ヴァンドギャルド
○サトノアーサー
▲レイエンダ
☆プリモシーン
△レッドヴェイロン
△クリノガウディ―
△モルフェオルフェ
●馬券
内枠中心の決着を期待。
3連複：◎ー○▲☆△（15点）、◎ー○▲☆（3点）
3連単：◎⇒○▲☆⇒○▲☆△（18点）
ちなみに、きさらぎ賞の本命はこの馬！
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前走は味のある競馬。スタミナはありそうで、長い直線を活かしていけば乗り越えないといけない壁がありますが、
