富士ステークス回顧+パトロール映像で見るロードクエストの敗因

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こんばんは。先週末はすいません。土日で埼玉の奥地(ときがわ町)にキャンプに行っていまして、宿泊地では手持ちのWi-Fiには電波が届かず。。テントやバーベキューから遠い場所にある受付付近で飛んでいたフリーWi-Fiをキャッチすることしかできず、まともに競馬が見られる状況ではありませんでした!

今やグリーンチャンネルウェブやターゲットなどがあり、「日本全国、競馬を楽しめない場所はない!」と聞いていたのですが、電波がないともう何にもできない(苦笑)。完全に電波依存症をこじらせていることを実感しました。

ただ、キャンプはいろいろと楽しかったので、リフレッシュして今週の競馬に臨んでいきます!

さあ、今週は天皇賞秋!!現地観戦に行く予定ですし、難解な東京馬場を読んで傾向をつかむためにも、土曜日からいつもより多くのレースを予想していくのでよろしくお願いします。

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富士ステークス回顧

菊花賞も非常に見ごたえのあるレースでしたが、富士Sもかなり独特のレースになったと思います。

まずは全体時計から。
タイム…1:34.0
ラップ…13.0 – 11.5 – 11.8 – 11.8 – 11.7 – 11.2 – 11.2 – 11.8
前半3H36.3 後半3H34.2

とにもかくにも、前半36秒3。。過去の富士Sはもちろん、オープン以上でこのようなタイムはめったにお目にかかれない超スローペース。それでも4コーナーまで各馬動きを見せず、完全に後ろから行くロードクエストを意識しながらの競馬になりました。

こうなると、さすがに前に行った実力馬同士の決着に。中でもそつのないレースぶりを見せた、ヤングマンパワーが力強く抜け出して粘りこみました。ヤングマンパワーは戸崎騎手に乗り替わってから3連勝。父スニッツェルで一見短距離血統に見えますが、母の血統がサンデーサイレンス×ヌレイエフと、トゥザヴィクトリーやゴールドアリュールと同じ構成。パワーと距離をこなせる血統で、なかなかしぶといレースをしますね。そして、何よりすっと前につけられるレースセンスの良さがこの馬の武器。次はいよいよG1になりますが、相手なりに走れるタイプなので、今回恵まれたからと言って軽視できません。

イスラボニータも休み明けと斤量58キロという条件の中で、しっかりと2着を確保。終始インを通ったことと、内がぽっかりと空いたことでスムーズな競馬をできたのが、伸びを後押ししました。こちらもまだまだやれる感じで、マイル初挑戦だった去年ほどの人気は集めなさそうですが、本番でも有力な1頭でしょう。

ダノンプラチナはいつもより前目の位置取りの中、地力を見せて3着に入選。去年が32.8秒という上がり時計であまりにも鮮やかな差し切りでしたので、少し物足りない内容に見えましたが、これは予想以上にタフな馬場状態となったことが影響したと思えます。あと考えられるなら、まだ調整過程なんでしょうかね。去年は鮮やかに差しきった代償もあってかザセキでマイルCSを回避することになりましたが、このままいくと今年は順調にマイルCSに出られそうで、どのくらいまで仕上げてくるか楽しみです。

あとは、マイネルアウラートの粘りは展開が向いたことが大きく、ここは力負け。ガリバルディは脚質が災いしましたが、地力は着実につけていると思います。フルーキーはやっぱり休み明けは厳しいですね。

今週末はもう一つの前哨戦、スワンSが行われます。サトノアラジン、アルビアーノ、フィエロなどが有力どころ。ただ、今年の富士Sは、このメンバーに負けず劣らずのレベルの高さだったと思います。あとは天皇賞からアンビシャスが出てくると、一気に主役になる可能性はありますが、久々に富士S組からの勝ち馬も見込めそうですね。

というわけで、今回はこんなテーマについて書いてみます。

パトロールビデオから見る、ロードクエストの敗因

戦いに敗れた池添騎手のコメントはこうでした。

「みんながこの馬を警戒するようなレースになっていました。外枠であのペースでは内にもぐり込むことも出来ませんでしたし、直線もみんな外へ出て来て振られましたから…。レースの上がりもあれだけ速くなって、この馬にはきつい競馬になってしまいました」

このコメントを読んでパトロールビデオを見てみると、面白かったので取り上げてみます。

まずはスタート。この馬、あまりスタートはうまくないので、今回もワンテンポ遅くなりました。

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ここからインへもぐりこんでいくことになります。

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しかし、ここまでスローペースになってしまっては、前に行く馬は簡単にはタレないので、インをついたところで前がふさがってしまいます。そこで、池添騎手はまた外に出す選択をします。

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しかも、カーブを曲がるときに。。

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スローペースで外を回した馬が無駄に足を使うことになるのは常識。しかもコーナーで加速しているので、外へ振られてしまい、思ったほど上がっていけません。

馬郡もそれをまた、いやがらせするかのように、全体的に外へ振ってしまいます。

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外から内へ、さらに大外へ。。スローペースの瞬発力勝負がものをいう展開の中、ずっとロスばかりの競馬に終始したロードクエスト。。良いように言えば、完全に池添騎手はこの馬の力を信じていたのでしょう。だからこそ、コーナーで仕掛けて追い上げていったのだと思います。逆にコーナーではじっとしていた福永騎手のガリバルディが、ロードクエストを交わしてしまいました。レインボーラインといい、人気薄の馬に乗って、勝負所ではじっとして着を狙いに行く騎乗はさすがですねw。

とにもかくにも、ロードクエストは終始馬群に入れてもらえずに、惨敗。もちろん、怪物級の馬ならこんな不利なんてものともせずに交わしていくんでしょうが、、、やっぱり、まだそこまでではないですね。

もちろん、マイルCSではさすがにこんなスローにはならないと思うので、巻き返しは濃厚とみています。

天皇賞秋の注目馬は?

話は変わって、天皇賞秋の話。今のところの注目馬はこの馬です。

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(リンク先のけいば手帖の説明文に書いてあります。現在17位くらい。お手数おかけしてすいません!)

さすがに前走は度外視でいいはず。厩舎的に本番できっちり仕上げてくるタイプですし、この秋の大一番はここでしょう。去年ほど人気が落ちることはなさそうですが、今の東京のタフな馬場もこの馬向き。普通に巻き返してくると思います。

 

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